心理療法を受けられる場所
心理療法はどこで受けられるのでしょうか

心理療法を受ける場合、無料な場所と有料な場所があります。
無料で受けられる場所
無料な場所としては、大学内の学生相談室があります。
大学内の学生相談室はスクールカウンセラーが派遣されていますが、希望をすれば心理療法を受けられるかと思います。ただし、週複数回の心理療法を提供している場所は少ないかと思います。
小中高学校では、稀に心理療法を提供している場所がありますが、その比率は非常に低いです。例えば、こころの世界を扱うとなると心理療法士がこころの世界から抜け出して教室など学校内で会うことは望ましいとは言えません。しかし、スクールカウンセラーの役割上、こころの世界を十分に扱うことが職場の環境上難しいことがあります。
有料で受けられる場所
有料の場合、開業心理療法室、大学の学外の人に向けた心理相談室、心療内科や精神科など病院、各社団法人の心理相談室があります。
開業心理療法室では、1回5000~10000円ほどかかります。費用はかかりますが、最もこころの世界を考えられる環境だと私は思います。開業心理療法室を利用する際は、心理療法士の経歴や訓練について事前に質問することが望ましいです。
大学の学外の人に向けた心理相談室では、低料金で心理療法が受けられます。心理療法は臨床心理学を専攻する大学院生か、修了した元大学院生、そして経験ある心理療法士が担当します。現役の大学院生の場合、心理療法の経験のある心理療法士がどう関わるかを一緒に考えているので、安心できる面もあります。また、どうしても経験の多い人に頼みたい場合は、臨床心理士資格を取得した元大学院生や心理療法士に頼むことが可能な場合もあります。この場合も比較的料金は安いです。
病院では、診察を含むのならば保険を使って低価格で心理療法を受けられる場合があります。心理療法士は経験がある場合もあれば、少ない場合もあるでしょう。また、病院によっては保険なしで心理療法を受けられる場所があるようです。
各社団法人については、おそらく低価格ですが、社団法人の場合、どれくらい専門的な訓練を受けている心理療法士かをきちんと確認しておく必要が強まると思います。
いくつかの場所をご紹介しましたが、大切なのはその心理療法士がどのような訓練を積んできたかということだと思います。スーパーヴィジョンの経験や個人分析の経験を尋ねることが望ましいです。海外では日本よりもこれらの経験が心理療法士として仕事をするために当たり前とされています。
どこに通うかを迷われた際、私は最もこころの世界を考えることに特化した開業心理療法室をお勧めします。